自分にできることで不安を取り除く期間

ずいぶん遡った話になります。
遠距離で離れた両親の面倒を見るためにできることは何があるか。
意外にも今、正しかったなぁと思うことを書いておきます。

離れていることで一番不自由なのは、連絡手段。
電話しか通信手段はありません。
ネットも繋がっていない実家の環境、母はガラケーを持っていましたが、まさに電話しか使えません。

このガラケーに関しても、なかなかうまく使えない。
正直、電話にお金がかかるんです。
携帯会社のプランやサービスが変わるたび、高齢者はついていけない。
傍で教えてくれる人もない。
わけのわからない明細書に悩む。

唯一の連絡手段である電話がネックになっては私が困ります。

寄り添うことを一番の介護だと思って考えていたけれど、物理的にできることがあるのではないか?と思い動き出した頃のことです。


敢えて最悪のケースを予想することで、困ることを箇条書きにしました。

この頃想定できる最悪のケースは、両親ともども日常生活に支障をきたすこと。
その時、たちまち困ることは何だろう。

知り合いのケースでもありました。
生活費の問題です。

老夫婦ふたりの生活でも、月々支払わなければいけないものがあります。
食費、光熱費、もろもろの月の支払い、町内での行事やそれに伴う何かしらの費用。
それらは、どのように支払っているのか、どのように請求されるのか、ということ。

親の事でも全然知らないです。


両親ともが、具合が悪くなるようなことになれば、それらはすべて止まってしまうことになります。
また、本人じゃなければ手間取るような手続きもあります。
携帯電話もそのひとつ。

離れた両親の介護を考えた時、最初に私がしたことです。

携帯(スマホ)は親名義にしない
母が契約していたガラケーを解約。
私名義で新たに2台目(母用)を契約し母にプレゼント。
母には使ってもらうだけです。
よくある高齢者にも優しい簡単なスマホです。


離れていても、私が手続きができます。
私が本人確認すれば、問い合わせができます。
このことは、かなり今後の面倒を回避できました。
2台目は安かったので支払いは私。
LINEを入れて、その分電話代が不要になりました。


生活費の支払い手段を把握しておく
電気、固定電話、水道、固定資産税や月々かかる費用と、支払時期や支払方法、振込なのか、引き落としなのか、集金なのかなど、普段の電話の何気ない話をする中で母から聞き出しておきました。


親の知り合いとコネクションを作る
ご近所さんや、両親が親しくしている方などの名前と連絡先をメモし、ご挨拶も兼ねてその年から年賀状を出すようにしました。


そしてもう一つ。
買い物に行けない不安を解消しておく

両親が買い物に行けない状況になるとも限らない。

実家の近くで宅配を行っているスーパーに連絡して、電話で配達が可能かどうかを確認しました。
ネット注文ならいろいろあります。
でも、ネットなんてできない老夫婦。
広告を見て電話をして持ってきてくれるようなサービスが必要です。

遠距離だってネットがあるので調べることはできます。


電話で注文可能なサービスをしている店舗を見つけて交渉。
サービスの内容を聞いて確認し、そういうサービスがあることを母に伝えました。
そしてサービスの利用ができるように申し込みの手順を説明。


その時はまだ買い物に行けないわけではありませんでした。
でも、今はもうひとりで行くことはできません。

でも、母は今、チラシを見ながらスーパーに電話して食べ物を購入しています。
購入しているということは、ポストの新聞を取ってチラシを見て、電話をして、持ってきてもらったスーパーの方にお金を支払い、会話をし、食事をしているということ。
いつも届けてくださる方とはもう顔なじみになっています。

これはもう、離れている私にとって安心感に他なりません。
あの時、申し込んでおいて良かったと本当に思いました。

高齢化社会の中で、様々な組織が様々なサービスを提供しています。

けれど、実際の高齢者がこれらのサービスを見つけて申し込むことはなかなかできるものではないと感じています。
そんなサービスがあるということも、わからないのです。
そして、それがメリットがあるものかどうか判断ができないことがほとんどです。
詐欺などが多い中で、高齢者が未知のサービスに申し込むことは怖いことだからです。


なので、良し悪しを判断し、提供を受けられるように進めてあげればいいのです。たとえ離れていても、簡単にクリアできることです。

毎日顔を見せることはできなくても、のちの暮らしが楽になるような手段を探してあげることはとっても大事。
親だけではなく自分が楽であることがより大事なことだと思います。

自分が親の面倒を見る中で、物理的な不安を全部書き出してみてください。
そして、その不安に対してひとつひとつクリアにして外堀を固めていきます。
探せば結構いろいろあります。
それを自分の目で確かめて良いものは取り入れておけば、危機迫る中、あれもこれもと大変に感じることは少なくともマシだと思います。

父は正直、そういうものには無関心。
まだまだ自分は老いていないと思っていたのでしょう。
今回の記事に書いた内容は、すべて母に対しての対策。


そのおかげで、今は老夫婦も衣食住に不安を感じることなく過ごしてくれています。
買い物に行けないという不安がないのは母にとってとても大きいことです。


次は 父への対策について書いていきます。